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高速道路のストック効果にみる地域づくりの方向性

2018/11/05

社会資本の整備効果を把握するにあたって、近年は「ストック効果」の観点が特 に重要視されており、全国各地で、道路や港湾、河川といった社会資本のストック 効果を分析する活発な動きがみられる。その中でも、東海3県を跨いだ高規格幹線 道路である東海環状自動車道においては、特に多くのストック効果が確認されてい る。

当該道路で注目すべきは、既に整備された東回り区間はもちろん、現在整備が進 む西回り区間においても、一部企業の進出が進む等、ストック効果の片鱗を垣間見 ることができる部分にある。これまで、ストック効果はインフラの整備後に発現す るものと認識されており、まだ全線整備されていない東海環状自動車道西回り沿線 において、こうした動きがなぜ起こったのかを考察することは、今後インフラ整備 が進むエリアでの地域づくりを考えるうえで有用であると考える。

そこで、本稿ではまず東海環状自動車道を事例に、当該道路に対する企業側の ニーズと、それらを踏まえた沿線地域の主立った取り組みを整理する。次に、これ らの取り組み事例を紐解き、今後インフラ整備が進むエリアで有効となる地域づく りの方向性を示すとともに、自治体間での連携の重要性等を論じる。

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