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②生物多様性の主流化に向けた課題と展望(まとめ)

2018/02/20

第1回から第10回までの生物多様性協働フォーラム(協働フォーラム)の議論を踏まえ、COP10後の日本の生物多様性の進捗状況を概観し、現在認識されている課題や解決の視点を整理したうえで、今後のより一層の生物多様性の保全と持続可能な利用の推進に向けた論点について明らかにする。生物多様性協働フォーラムにおいて提唱した多様な主体の連携・協働の考え方は、生物多様性に関わる幅広いステークホルダーの知識や技術、意識の共有を進め、各主体が持つ強みや弱みを補完しつつ社会全体として取り組みへの参画を促すことで、これまでの地域におけるさまざまな生物多様性の主流化の取り組みを後押ししてきた。さらに、近年においては、生物多様性としての環境問題における対処において、経済、防災・減災等、さまざまな社会課題に対する解決とあわせて取り組むアプローチが求められる動きが大きくなってきている。このような生物多様性を起点とした幅広い社会課題の解決に向けたアプローチを推進するうえでも、多様な主体の協働・連携は一層求められてくるものであり、これまで協働フォーラムを通じて各主体において培われたネットワークや知見や技術を活かしながら新たな枠組みをとらえた取り組みが必要である。

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