経営戦略
三菱UFJフィナンシャル・グループ一体となっての顧客支援も含めて、他社にはない独自の総合ソリューションをご提供致します。
~EUの柔軟性を評価し、日本ならではの安心の基準をつくる~
フランス100%、英国100%、オランダ100%、日本30%。にわかに信じがたいが、これは各国のHACCP導入率である。
欧州連合(EU)では、2000年のBSE事件を契機として、全域でHACCPが義務化された。米国においても、2011年に食品安全強化法を制定し、HACCP義務化を強力に推し進めている。
これまでHACCPの全面適用に手をこまねいてきたわが国も、農林水産物・食品の輸出拡大の切り札として、ついにHACCP義務化に舵を切った。
欧米と肩を並べ、越えて行こうとするのであれば、単にHACCPを義務化するに留まらず、日本ならではの仕掛けを組み込むことが肝要であろう。
本稿では、HACCP先進国であるEUの事例、特にflexibility/フレキシビリティ(柔軟性)をキーワードに、日本ならではのHACCPの在り方について考察してみたい。