経営戦略
三菱UFJフィナンシャル・グループ一体となっての顧客支援も含めて、他社にはない独自の総合ソリューションをご提供致します。
リスクは回避すべきと思われることが多いが、実際の事業活動に必要なのはリス クの最小化ではなく適切化である。リスクの複合した状況については一定のシナリ オをつくって検討する必要があり、このときシナリオ・リスクがあることを忘れて はならない。また、最終的にリスクの定義を決定しているのは社会一般の認識であ ることを押さえる必要があり、企業は殻に閉じこもることなく、社会に対して開か れた状況にすることが、リスク管理上も重要。
リスク管理と報酬の関係は業績連動と過剰給付の防止の葛藤の側面があるが、こ れも、社会一般の認識を十分参照することが、報酬戦略決定に不可欠である。
LIBOR(London Interbank Offered Rate)問題を例にリスク管理を考えてみ ると、思ってもみないようなことが、後刻大きなリスクと認識されることがある。 これも、社会一般の認識の変化によるものと考えられ、企業のリスク管理における 自社内も含めた意味での社会との対話の重要性をわれわれに教えている。