経営戦略
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~マネジメント・コントロール・システムのイノベーションのためのアクションリサーチ~
日本企業を取り巻く競争環境が厳しくなる中、「コーポレート戦略本社」に代表 される本社部門の改革に着手する企業が増えている。改革では本社のスリム化に目 がいきがちであるが、戦略の立案・実行機能の強化も改革の大きな狙いである。こ れまでの管理・監督部門としてのB-HQ(Bureaucratic Headquarter)から、 全社戦略を主導するS-HQ(Smart Headquarter)への変身である。
日本企業は、戦略を具体化したものとして中期経営計画を策定している。しかし、 多くの計画は、過去の延長で作成されており、戦略的な検討が不足している。企業 の戦略力を強化するには、戦略をマネジメントする戦略マネジメント・コントロー ル・システムが必要である。中期経営計画を中心とした戦略マネジメント・コント ロール・システムを構築する取り組みとして『中期経営計画BPR』(中計BPR)がある。
機械メーカーA社の中計BPRでは、戦略の2階層化、BSCを活用した戦略の具体化、中期経営計画期間にお ける中計の見直しに取り組んだ。その結果、A社では経営への中期経営計画の浸透、中期経営計画の速やかな 見直し、事業戦略の進捗に関する本社からの指導・支援が行われるようになった。
日本企業が競争力を取り戻すためには、「コーポレート戦略本社」による戦略部門の明確化とともに、中期経 営計画の見直しによって会社全体の戦略レベルの向上が求められる。