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「コーポレートユニバーシティ論」序説
2009/04/01
近年の各種調査でも示されているように、日本企業の最重要課題のひとつが人材育成である。中でも注目されているのが「人材育成の戦略的改革と体制整備」である。その実現のための基盤（プラットフォーム）として、近年急増しているのが「コーポレートユニバーシティ（CU）」（企業内大学）である。欧米の先進的な取り組みに習って、日本でも続々とコーポレートユニバーシティが設立されている。その多くは、次世代リーダー育成などの“リーダーシップ開発”と、社員全体の“プロフェッショナル能力向上”を目指したものである。
ただし、コーポレートユニバーシティの概念は多種多様であり、実際の取り組み形態も多岐にわたっている。また、日本においては、個別事例の紹介などは比較的あるが、体系的・学術的な研究はこれからというのが現状である。
本稿は、新たな「コーポレートユニバーシティ論」を創造するための“序説”と位置づけ、この分野の先行研究と筆者がこれまで積み重ねてきたコーポレートユニバーシティ研究を基に、その全体像を整理するとともに、今後の方向性を考察する。
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