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北海道の取り組み:「かがやけ! 北の学校応援団」

2009/04/01

 平成20年度から始まった学校支援地域本部事業は、公立小・中学校が抱える今日の課題を解決するため、学校支援を通じて地域住民の《参画》を促し、地域に根ざした学校運営を実現し、家庭・地域からの信頼を高める学校の応援団をつくろうという取り組みである。これは同時に、地域住民の絆を今一度強化して地域全体の教育力を高め、社会総がかりでより良い教育・子育て環境をつくり出そうという取り組みでもある。
 北海道では、「かがやけ!北の学校応援団」をキャッチフレーズに、平成20年度の1年間で道内すべての市町村で学校支援地域本部を設置する目標を掲げ、ほぼ達成した。また、平成18年9月から家庭教育サポート企業等制度をスタートさせており、この活動も着実に広がっている。
 学校支援地域本部事業は、これまでの学校・家庭・地域の連携政策をさらに一段と広げ深めるものである。学校本来の機能を発揮させつつ、学校を地域に根ざした教育機関へと変革し、新たな教育・子育て文化をつくりだす可能性を有している。こうした取り組みを一過性に終わらせないためにも、社会力を培う指導内容・方法の確立とそれを支える新教師集団の養成・確保が今後の課題であり、また、学校支援地域本部がそれぞれの地域における社会の仕組みとして、自律して活動を継続できるよう、財政支援制度や法制度を整えることなども将来の検討課題だと考えられる。

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