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広義のストック概念に着目した持続可能な都市・地域のマネジメント

2008/10/01
沼田 壮人

 「持続可能性」あるいは「持続可能な発展」という言葉を自治体の計画でも目にすることが多くなった。地球環境問題の文脈で用いられることが多いが、地域において「持続可能な都市・地域」を目指すとき、その本質は住民の「生活の質」を持続的に維持向上させることにある。生活の質は地域におけるストックとフローの関係性において規定されていると捉えることができ、自然環境から社会インフラ、文化や人々のつながりを含めた地域のストックの減耗を防ぎ、そこから便益を得るフローのしくみを健全に保つことが地域の持続可能な発展につながるのである。また、「ストックとフローの関係性」という視点で自治体の事業や施策を捉えなおすことによって、総合計画や行政評価等、自治体における計画や評価の仕組みが、個々の事業の束から論理的な体系をもったマネジメントツールへと再構築される可能性も持っている。

研究開発第2部(大阪)
主任研究員
沼田 壮人

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