経営戦略
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ドル建て国際商品市況全般の動向を示すロイター・コアコモディティーCRB指数は、2020年4月21日に現行指数で遡及できる1994年以降で最低を記録した後、8月31日には3月以来の高値をつけた。足元にかけては、上値が重くなったが、下値も限定されている。感染拡大や米大統領選の動向が不透明要因となっているが、基本的には、世界景気回復とともに原油や銅などコモディティ相場の回復が続こう。
国際指標とされるブレント原油は、8月31日に46.53ドルとOPECプラスの減産協議の決裂を受けて暴落した3月6日以来の水準に持ち直した。その後、相場は頭打ちとなりつつも、下値は限定されている。先行きも強弱材料が混在する状況が続き、原油相場は、膠着状態になりやすいと思われる。
銅相場は、9月21日に6,877.50ドルと2018年6月以来の高値をつけた。足元は6,700ドル前後で推移している。新型コロナ感染拡大が懸念されるものの、中国需要の増加観測を背景に下値は支えられており、供給不安やドル安によって、さらに上値を追う可能性もある。
金相場は、8月7日に2,072.50ドルの史上最高値を記録した。その後、やや軟調となり、9月24日には1,847.57ドルと2カ月ぶりの安値をつけた。10月に入って1,900ドル前後で推移している。金相場は、引き続き、調整含みの局面とみられるが、下値は限定的だろう。