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コモディティ・レポート(2022年4~6月)

2022/07/20
調査部
芥田 知至

Ⅰ.コモディティ市況全般:6月上旬に10年超ぶり高値後、下落

ドル建て国際商品市況全般の動向を示すリフィニティブ・コアコモディティCRB指数は、2022年6月9日に2011年9月以来の高値をつけた後、7月14日には2月下旬以来の安値をつけた。中国での新型コロナウイルスの感染拡大や主要国での金融引き締めが景気後退や資源需要減退への懸念につながり、コモディティ相場は下落に転じている。当面、コモディティ相場は軟調な推移が続く可能性がある。

Ⅱ.エネルギー市況:7月中旬にブレントは100ドル前後、WTIは90ドル後半

国際指標とされるブレント原油は、3月7日に139.13ドルと2008年7月以来の高値をつけた後、足元は100ドル前後を中心に推移している。主要国の金融引き締めや中国のゼロコロナ政策を受けて原油は軟調が見込まれるが、西側諸国による対露制裁もあるため、景気後退懸念と原油高止まりが併存しやすいだろう。

Ⅲ.ベースメタル市況:7月中旬に7,000ドル割れ

銅相場は、3月7日に10,845ドルと史上最高値を更新した後、7月15日には一時6,955ドルと2020年10月以来初めて7,000ドルを下回った。米欧での金融引き締め観測や中国景気の減速懸念は今しばらく続きそうであり、銅相場の低調な推移も続く可能性がある。

Ⅳ.貴金属市況:金相場は7月中旬に1,700ドル割れと約1年ぶりの安値

金相場は、3月8日には2069.89ドルと2020年8月の史上最高値に迫った後、7月14日には1,700ドルを下回って2021年8月以来の安値をつけた。金を取り巻く市場心理は悪化しているとみられるが、インフレや景気後退のリスクヘッジとして金を買う動きは継続すると見込まれる。

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調査部
主任研究員
芥田 知至

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