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2005-2006年米国経済見通し

2005/06/15

~2005年前半の在庫調整局面を経て、2006年にかけて再加速~

実質GDP成長率は、2005年:前年比3.4%(予想)、2006年:同3.6%(予想)。

【2005年】

○足元の米国景気は一部に弱い動きがみられるが、総じてみれば、依然として底堅く推移している。部門別にみると、企業部門は、在庫調整や海外景気の鈍化による輸出減速を受けて、製造業を中心に軟調に推移している。一方、家計部門は、雇用環境の改善持続や住宅価格上昇がもたらす資産効果から、堅調を維持している。

○足元の在庫調整は、最終需要が底堅いことや在庫の水準が比較的低いことなどから判断して、小幅かつ短期間で終了する可能性が高い。2005年年央以降は、在庫調整終了によって企業の生産活動が再び活発化し、景気は加速に転じると予想する。

【2006年】

○2006年は、企業活動の活発化と、雇用増加による消費押し上げという好循環が景気を牽引するとみられる。また、海外景気の回復による輸出持ち直しも景気の押し上げ要因となろう。なお、景気拡大が続く中、労働コストの上昇から、次第にインフレ圧力が高まることが予想され、金利も上昇傾向で推移するとみられる。金利上昇によって住宅価格の上昇は鈍化に転じ、資産効果も縮小しよう。消費の加速が所得見合いの緩やかなものに留まるため、景気の過熱感が高まる可能性は小さい。

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