2011年夏のボーナス見通し
2011/04/01
- 2010年冬のボーナスの一人当たり平均支給額は379,292円(前年比-0.3%)と2年連続で減少した。冬のボーナスとしては1990年以降で過去最低の水準を更新した。産業別支給状況を見ると、「製造業」をはじめ「建設業」や「卸売業,小売業」などでは増加した。一方、「教育,学習支援業」や「医療,福祉」では大幅な減少となり、全体を大きく押し下げた。
- 2011年夏のボーナスは、2年連続で増加すると予想される。東北地方太平洋沖地震の発生までは、国内景気は回復基調にあり、企業収益は改善が続いている。民間企業(パートタイムを含む)の一人当たり平均支給額は、370,100円(前年比+0.8%)と、2010年夏のボーナスと比較して伸び率は縮小するものの増加が続く見込みである。
- ボーナスを支給する事業所数は製造業を中心に増加し、支給労働者数も3,637万人と前年を上回る見込みである。一人当たり平均支給額と支給労働者数が共に増加するため、支給総額は13.5兆円(前年比+2.1%)と2年連続で増加する見込みである。