経営戦略
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12月の輸出金額は、6兆6790億円(前年比+5.4%)と15ヵ月ぶりに増加した(図表1)。輸出価格指数は前年比-2.7%と低下が続いたものの、輸出数量指数が同+8.4%と上昇した。なお、12月の貿易取引の換算レートは1ドル=113.31円と11月からは円安が進んだが、前年比では7.6%の円高(15年12月の換算レートは1ドル=122.63円)であり、引き続き円建ての輸出金額が目減りしている。今後、足もとの円安の進展が反映されれば、円建ての輸出額はさらに押し上げられると見込まれる。
品目別の動きをみると、自動車(前年比-4.7%)などが減少した一方で、自動車の部分品(同+16.5%)や半導体等電子部品(同+14.9%)が増加した。地域別では、EU向け(前年比-4.0%)は減少したものの、アジア向け(同+12.0%)と米国向け(同+1.3%)が増加した。アジア向けは11月に続き、半導体等電子部品(前年比+19.2%)がけん引役となっている。
為替の変動等の影響を除いた実質輸出(季節調整値)は、12月は前月比-1.6%と減少したが、水準は依然として高く、均した動きは持ち直している(図表2)。10~12月期では前期比+2.7%と3四半期連続でプラスとなっている。2月13日に10~12月期のGDP1次速報が発表されるが、引き続き輸出がけん引役となると見込まれる。 ....(続きは全文紹介をご覧ください)
図表1 輸出金額(前年比)の動向 図表2 実質輸出の動向