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グラフで見る景気予報(2014年6月)

2014/06/03

【今月の景気判断】

景気は緩やかに持ち直している。消費税率引き上げ前の駆け込み需要によって急増した個人消費が、反動によって大きく落ち込んでおり、景気下押し圧力が一時的に強まっている。しかし、雇用情勢が緩やかに改善してきたことを受けて賃金が下げ止まっており、個人消費の深刻な悪化は回避されよう。設備投資が緩やかに増加していることや、2013年度補正予算の執行が本格化してくることから、景気が後退局面に入ることはないであろう。さらに、足元では横ばいにとどまっている輸出が、世界経済の回復を背景に持ち直しに向かうことも景気を下支えする要因となる。もっとも、増税後の実質賃金の落ち込みにより個人消費の回復ペースは緩やかにとどまると予想され、輸出の回復が遅れるようであれば、景気の下振れリスクが高まってこよう。

【当面の注目材料】

  • 世界景気~ウクライナ情勢の行方、新興国の経済・金融への不安、米国の金融政策の動向
  • 個人消費~増税後の消費の落ち込みの大きさと底入れ時期、賃金の持ち直しペース、物価上昇の影響
  • 企業活動~輸出の回復のタイミングとそのテンポ、設備投資の回復の持続性
  • 金融~量的・質的金融緩和が国内景気に及ぼす影響、債券、為替、株式などの金融市場の動向

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