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グラフで見る景気予報(2014年9月)

2014/09/02

【今月の景気判断】

景気は弱含んでいる。反動減によって大きく落ち込んだ個人消費に持ち直しの動きがみられ、賃金も持ち直しつつある。しかし、輸出が弱含んでいるうえ、設備投資が一時的に減少するなど、一部に弱い動きが広がっている。また、内外需の低迷によって生産が弱含んでおり、積み上がっている在庫が先行きの生産を抑制する懸念があるほか、雇用情勢の改善の動きにも、このところ足踏みがみられる。世界経済の回復に伴って輸出が増加基調に転じること、2013年度補正予算の執行が本格化してくること、さらに設備投資の持ち直しが期待されることから、景気の後退局面入りは回避されよう。しかし、増税後の実質賃金の落ち込みにより個人消費の回復ペースは緩やかにとどまると予想され、輸出の回復が遅れれば、景気の下振れリスクが高まってこよう。

【当面の注目材料】

  • 世界景気~ウクライナやイラクなどの地政学リスク、欧州の景気下振れリスク、米国の金融政策の動向
  • 個人消費~増税後の消費の落ち込みの大きさと持ち直しのペース、賃金の改善速度、物価上昇の影響
  • 企業活動~輸出の回復のタイミングとそのテンポ、設備投資の回復の持続性
  • 金融~量的・質的金融緩和が国内景気に及ぼす影響、債券、為替、株式などの金融市場の動向

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