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グラフで見る景気予報(2014年11月)

2014/11/05

【今月の景気判断】

景気は弱含んでおり、後退局面入りした可能性がある。個人消費は反動減から持ち直しているが、このところ動きは鈍っている。また、輸出が持ち直しているものの、設備投資は一時的に減少している。さらに、雇用情勢の改善の動きにも足踏みがみられ、賃金は持ち直しているものの実質では大幅なマイナスの状態にある。一方、生産に下げ止まりの動きがみられるものの、在庫の積み上がりが抑制要因となり、持ち直しのペースは緩やかなものにとどまるだろう。世界経済の回復に伴って輸出が増加基調に転じること、2013年度補正予算の執行が本格化してくること、さらに設備投資の持ち直しが期待されることなどから、今後、景気は持ち直しに転じると見込まれる。しかし、増税後の実質賃金の落ち込みにより個人消費の回復テンポは緩やかにとどまると予想され、景気の持ち直しペースが緩慢となる可能性がある。

【当面の注目材料】

  • 世界景気~米国の金融政策の動向、欧州の景気下振れリスク、ウクライナやイラクなどの地政学リスク
  • 個人消費~増税後の個人消費の持ち直しのペース、賃金の改善速度、物価上昇の影響
  • 企業活動~輸出の回復のタイミングとそのテンポ、設備投資の回復の持続性
  • 政策~消費税率10%への引き上げの有無、追加金融緩和後の金融市場の動向

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