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グラフで見る関西経済(2014年9月)

2014/09/26
調査部

【今月の景気判断】

関西経済は緩やかに持ち直している。消費税引き上げ前の駆け込みで増加していた生産は、4月以降も高水準で推移し、緩やかに増加している。輸出は月次の振幅はあるものの、均して見ると緩やかに持ち直している。雇用環境をみると、失業率、有効求人倍率などは横ばい圏で推移しているが、賃金は現金給与総額が4ヶ月連続で前年比増加となり、所定内給与が2ヶ月連続で増加となるなど、持ち直している。そのような中、個人消費は、駆け込み需要の反動減からは回復しているが、実質では頭打ちとなっている。住宅投資は、消費税率引き上げ前の駆け込みの反動で昨年終わりごろから減少した後、一時減少が一服していたが、足下では弱含んでいる。一方、設備投資は、減少が続いていた製造業が今年になって増加に転じるなど、持ち直している。公共投資は、請負金額をみると増加が一服している。関西経済の先行きは、一部に見られる増税の反動が一巡した後は、海外経済が緩やかに回復する中で、持ち直しが続くと見込まれる。

【当面の注目材料】

  • 世界景気~中国などアジア経済の回復の動きと同地域向け輸出の動向、欧米の金融政策の動向
  • 企業活動~電気機械、情報通信機械、電子部品・デバイスなど電気製品関連の生産動向、企業の収益と設備投資の動向
  • 政策~15年度の消費税率再引き上げの行方とそれに向けた財政金融政策の動向
  • 家計~物価上昇下での実質賃金と消費の動向

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