経営戦略
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関西経済は緩やかに持ち直している。生産は、4月の消費税率引き上げ後も高水準で推移してきた後、8月に減少、年初の水準を下回ったが、その後再び増加している。輸出は月次の振幅はあるものの、均して見ると緩やかに持ち直している。雇用環境をみると、失業率、有効求人倍率などは横ばい圏で推移しているが、賃金は現金給与総額が7ヶ月連続で前年比増加となり、所定内給与が小幅ながら5ヶ月連続で増加となるなど、持ち直している。そのような中、個人消費は、駆け込み需要の反動減が一巡したが、その後、横ばい圏で推移している。住宅着工は、消費税率引き上げ前の駆け込みの反動で昨年終わりごろをピークに水準を大きく下げた後、増減しながらも減少傾向で推移している。設備投資は、非製造業が減少し、全体としては持ち直しが一服しているが、製造業は増加基調となっている。公共投資は、請負金額をみると増加が一服している。関西経済の先行きは、海外経済が緩やかに回復する中で、持ち直しが続くと見込まれる。消費増税後、水準を下げている個人消費も、賃金が持ち直す中で物価が落ち着いてくるため、緩やかに持ち直すだろう。