経営戦略
三菱UFJフィナンシャル・グループ一体となっての顧客支援も含めて、他社にはない独自の総合ソリューションをご提供致します。
現代は、例えばblogや掲示板への書き込み、動画や写真の投稿・共有等も含めて、誰でもその意志さえあれば自分なりのコンテンツ、すなわち「マイ・コンテンツ」を創作することが可能な環境が整備されており、誰もが潜在的なクリエータと成り得る。
また、こうした「マイ・コンテンツ」が普遍化する社会環境においては、あるコンテンツを元にして新しいコンテンツを二次的に創造するという行為も飛躍的に増加するものと考えられる。
筆者はこうした二次的創作を「メタ・クリエーション」と名付けているが、過去のコンテンツを多くの人々が共有し、その改変を認めることにより、新たなコンテンツの創造もより活性化すると期待される。
こうした「マイ・コンテンツ/メタ・クリエーション」が進展していくと、クリエータとユーザの明確な差異が徐々に融解していき、生産者と消費者の中間的存在である「プロシューマ」のような、クリエータとユーザの中間的存在「クリエーザ(Creaser)」が台頭する時代が到来することも考えられる。
今後はユーザ主体のコンテンツ政策が大きな課題となるものと考えられる。そこで本論においては、来るべき新たな社会のための仕組みとして、具体的には、①公的なクリエイティブ・アーカイヴの整備、②子どもたちへのコンテンツ・リテラシー教育の充実、③中間支援的な機能の育成・振興、④著作権を補完するサブシステムの導入、という4つの政策を提案している。