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ツーリズム・ビジネスの新たな風

2011/01/01
黒田 裕司 中島 猛

 長期に亘る景気の低迷に人口減社会の到来と、とかく先行きの明るい話に乏しい昨今、旅行業界では今、お年寄りや障害を持つ人を対象とする「バリアフリー旅行」が静かな広がりをみせている。これまであまり注目されることのなかったバリアフリー旅行だが、今後はホテル・旅館業にとって、大きなポテンシャルを持つ有望な市場になるものと考えられる。
 社会福祉増進の側面にとどまらず、どうすれば「バリアフリー旅行者」から評価され、収益に結びつけることができるのだろうか。対象顧客層にアピールするための営業活動や、バリアフリー施設の整備、バリアフリー対応に関する従業員教育等、考えられる施策はさまざまあるが、それらは本質的な成功要因ではなく、それぞれ表面的な一要素に過ぎない。
 この数少ない成長市場に対応するすべについて、ホテル・旅館業を対象に、先行する宿泊施設の取り組みに関するアンケート調査結果を交えながら、考え方と施策について論じてみたい。

コーポレートアドバイザリー部
部長(特命) プリンシパル
黒田 裕司
PT. MU Research and Consulting Indonesia
ディレクター
中島 猛

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