1. ホーム
  2. レポート
  3. レポート・コラム
  4. 機関誌(休刊中)
  5. 季刊 政策・経営研究
  6. コーポレート・ガバナンス、そして企業倫理

コーポレート・ガバナンス、そして企業倫理

2015/05/11

コーポレート・ガバナンスについては、まずコーポレート(会社)とは何かとの 検討を行い、この検討に基づいてあるべきコーポレート・ガバナンスの方向性を検 討する。会社は株主利益最大化を目的にするとの考えや、会社の行動は個人の行動 に還元できるとの考えを排し、会社は関係の束ととらえて会社の社会的関連性/存 在性に注目することが適切なコーポレート・ガバナンスに通じる。会社の社会性に ついては会社の利害関係者の反射的利益/効果を尊重することが重要な点となる。 会社の社会的関連性/存在性を念頭において現在話題になっている社外取締役や委 員会制度について議論する。

企業倫理についても会社の社会的関連性/存在性によって検討されるべきであ る。企業倫理を企業人倫理とすることは避けるべきであり、企業倫理は企業人倫理 の総和とは必ずしも一致せず、通常はその総和以上の要求水準を持つと考える。そ してコーポレート・ガバナンスでも企業倫理でも社会との対話がその水準を維持す るために必須である。

関連レポート

レポート