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人口減少が地域経済に与える影響

~商業、製造業が衰退、サービス業、農業が活性化のカギに~

2016/11/09

本格的な人口減少時代が到来する中、その影響を最も深刻に受けるのは地域経済である。小売市場の縮小が不可避となるうえ、国内市場の期待成長率低下を背景に企業の海外進出が加速している中、地域経済活性化の切り札であった工場誘致戦略も曲がり角を迎えている。一方、女性の社会進出に象徴される人々のライフスタイルの変化、企業のアウトソーシングの拡大等を背景に、サービス業がわが国経済に占める存在感を高めている。サービス業は雇用創出力が高く、地域においてサービス業をどのように発展させていくことができるかが地域再生の鍵を握る。また、人口減少が著しい地域では、中核産業がないこともあり農業への依存度が高いのが実情である。こうした地域では何より農業の立て直しが経済活性化に向け急務の課題である。

人口減少にともなう産業構造の変化はすでに足元で起きていることである。この変化に地域経済がどのように適応していくかによって、一様な経済発展を遂げてきた地域経済の成長パターンが変貌していくことになる。産業構造の変化を円滑に進めるための政策が課題となろう。

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