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企業遺伝子の伝承から考える持続可能な企業経営

2011/01/01
池田 康夫

 100年、200年と経営が続くいわゆる長寿企業が日本には多く存在している。昔から長寿企業といえば信用を失わないこと、伝統と革新のバランスを取ること、身の丈経営を心掛けること等が必須の条件と考えられてきたが、それだけでは昨今の環境変化を乗り切ることは困難になってきているのではないかと考えられる。
 実際、長寿企業の多くはその企業ならではの独自のノウハウが存在しているものである。
 近年、「企業遺伝子」や“(企業の)DNA”とよばれるものが大企業を中心に企業内でも広まりつつあるが、その多くが生体内における遺伝子の特徴を捉えていないと考えられる。
 しかし、生体内における遺伝子の特徴を捉えたうえで、遺伝子の複製の仕組みや活性化の仕組みを知ることにより、企業内における遺伝子の伝承にも活用できる着眼点が存在するものと考えられる。
 そこで本稿では、個々の企業らしさを表す企業遺伝子に着目し、企業遺伝子が求められている背景、企業遺伝子の構築方法、伝承方法、活用方法について検討することとしたい。

経営コンサルティング第2部
シニアマネージャー
池田 康夫

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